「就労継続支援A型の仕事を始めてみたいけど、どんな手続きが必要なんだろう?」
「流れが分からないから不安」
と感じている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、精神疾患のある筆者が実際に就労継続支援A型の手続きを行った経験をもとに、手続きの手順・必要なもの・実際に感じたことなどを紹介しています。
- 就労継続支援A型とはどんな制度なのか
- 利用開始までの具体的な流れ
- 受給者証・認定調査・セルフプランとは何か
- 利用開始までにかかった期間(筆者の実例)
- 精神疾患のある筆者が実際に感じたこと
就労継続支援A型以外にも、精神疾患のある方が働ける制度や向いている仕事があります。
精神疾患のある方の仕事について詳しく紹介した記事がありますので、ぜひそちらもご覧ください。

就労継続支援A型とは?

まず、就労継続支援A型がどういったものか…かわからない方もおられると思うので、簡単に説明させていただきますね。

厚生労働省のホームページでは、就労継続支援A型を下記のように紹介しています。
「通常の事業所に雇用されることが困難な障害者のうち適切な支援により、
雇用契約等に基づき就労する者につき、生産活動その他の活動の機会の提供その他の就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練その他の必要な支援を行います。」
引用元:厚生労働省
就労継続支援A型では、国の福祉サービスで対象の事業所と雇用契約を結び最低賃金以上の給料で仕事をすることができます。
仕事内容は「内職的な作業」「パソコン作業」「清掃」「接客」など、事業所によって異なるので、自分のできそうな作業がある事業所を探すのがおすすめです。
どういった方が対象なの?
厚生労働省の記載では「通常の事業所に雇用されることが困難であって、雇用契約に基づく就労が可能である者」とされており、細かくどういった方が対象かは書かれていないため明確な基準は公表されていないのが現状です。

じゃあ、どうやって自分が対象なのかを知ることができるの?
そういった疑問を持たれた方も、おられると思います。
就労継続支援A型が対象かどうかは、お住まいの市町村の障害福祉センターで申請を行い、審査が行われそれに通ることによって利用ができる仕組みになっています。
ですので、まずはお住まいの市町村の障害福祉センターに問い合わせしてみてくださいね。
普通の仕事とどう違うの?
就労継続支援A型は、一般企業と同じように雇用契約を結んで働くため、最低賃金以上の給料が支払われます。

しかし、一般企業とは異なり、障害や体調に配慮を受けながら働ける点が大きな特徴です。
仕事で困ったことや分からないことがあればスタッフに相談できるほか、一人ひとりの体調や障害の特性に合わせて仕事内容や働き方を調整してもらえる場合もあります。
また、就労継続支援A型は働くことだけが目的ではありません。
仕事を通して生活リズムを整えたり、コミュニケーション能力や仕事のスキルを身につけたりしながら、将来的に一般企業への就職を目指すためのステップとして利用する方も多くいます。
世帯収入によって利用料がかかる
就労継続支援A型は、仕事をして給料を受け取りながら利用できる福祉サービスですが、利用料は世帯の収入状況によって異なります。

多くの方は自己負担なく利用していますが、市町村民税の課税状況などによっては利用料が発生する場合があります。
筆者も旦那の収入があるため、月9,300円の利用料が必要になっています。
前年度の世帯収入によって利用料が決まるので、利用前にお住まいの市町村の障害福祉センターで確認しておくと安心ですよ。
就労継続支援A型を利用するまでの流れ


就労継続支援A型を利用してみたいけど、どういった手続きが必要なんだろう?
と感じられている方のために、実際に筆者が就労継続支援A型の手続きを行った流れを下記の二つに分けて紹介させていただきます。
- 市役所での手続き
- 事業所での手続き
市役所での手続き
就労継続支援A型を利用するには、市町村が発行する受給者証が必要になります。

そのため、まずは市役所の障害福祉課での手続きが必要です。
市町村によって多少順番は異なるかもですが、筆者が手続きを行った順番を紹介するので、参考にしてくださいね。

筆者の場合ですが、窓口で声をかけて別室で就労継続支援A型の対象であるかの簡単な確認。
また、障害者手帳を持っているかや病院やお薬などの確認が行われました。
そして、その場で障害福祉サービスを利用する方の心身の状態や日常生活の様子、困っていることなどを確認するために行う認定調査を受ける日時を決め、その日は終了しました。
宿題として、セルフプラン(起床や就寝時間などの生活リズム、日中の過ごし方、困っていること、利用したいサービスや目標などを記入する用紙)を次に提出できるように作ってきてほしいと説明を受けました。
※この日から普通に、事業所探しを始めて問題がない感じだったので近くなら帰りにハローワークによってもよいと思いますよ。
筆者の場合は、申請を行った4日後に認定調査を受けました。セルフプランの提出もその日に提出。
また、窓口ではなく別室で担当の方に「病気の内容」「こういった症状はないか」など順番に聞かれてそれに答えていく作業といった感じでした。
1時間くらいかかったと思います。
担当の方は慣れているのか優しく接しやすかったので、力を抜いてお話することができてよかったです。
受給者証が2週間~1か月後に郵便で届くと説明を受けてその日は終了。
ちょうど2週間後に筆者の家に普通郵便で受給者証が届きました。
事業所での手続き
筆者が市役所の手続きと並行して行っていたのが、事業所探しです。

認定調査の手続き後に市役所からどこの事業所にするか決まっていますか?と連絡がきましたので、事業所は決めていた方がよいと思いますよ。
事業所の探し方は、相談支援事業所に相談するなどほかの方法もあるようですが…。
筆者の場合は、ハローワークに直接求人を探しに行きましたよ。
障害者の窓口は一般とは異なるので、受付で最初に聞いてから順番札をとる方がスムーズにいきます。
ハローワークでいくつか就労継続支援A型の事業所を提案していただき、その中で筆者の家から通いやすく時間数も少なめの始めやすい事業所を選択させてもらいました。
ハローワークから、事業所に連絡してもらって見学日を決めてもらいました。
通常の仕事ではここで面接となるのですが、就労継続支援A型の場合はまず見学から始まります。
事業所に訪問し、事業所の責任者の方と軽く話をしてから「どういう事業所なのか」「どういった仕事をするのか」などを教えてもらい、事業所のなかの様子も知る機会になりました。
「興味があればこちらから連絡し、次は仕事を体験する」という形で見学は終了しました。
この日は実際に、午前中の2時間、事業所での作業を教えてもらいながら仕事をする体験をさせてもらいました。
筆者が行った事業所は、内職的なものが多い事業所なのでその手順を教わる感じです。
ワンツーマンで教えていただき、分かりやすくて助かりました。
事業所の雰囲気もよく、利用者さんも声をかけてくれる方が多く、ここで働きたいなと思ったので面接をさせてもらいたい旨を伝えたら、「受給者証が届いたら連絡してください」とのことで、体験も無事に終了。
※面接のタイミングは、事業所によって異なる場合があると思います。
受給者証が届いたら、ハローワークで紹介状をもらってきてほしいと言われていたので、ハローワークで紹介状をもらいに行きました。
面接では、通常の面接とは少し違って主に「自分の病気の症状」「病気になった理由」「どういう事があったらしんどいか」などの話がメインでした。
面接でしたが、私がいった場所では契約に必要な作業も一緒にすすめていく感じで「契約書」「口座番号の登録」などを一気に進める感じでスムーズでした。
受給者証で決まった期間からしか働くことができないため、筆者は面接から1週間後に仕事を始めることになりました。
利用開始までにかかった期間

就労継続支援A型を利用するまでにかかった期間は、市役所で申請してから1か月弱です。

残念ながら、すぐに働けるわけではないので、その点、ご注意ください。
実際、筆者の利用までのスケジュールを日付付きでまとめましたので、参考にしてくださいね。
手続きで必要だったもの

筆者が就労継続支援A型の仕事を始めるために、「市役所」と「事業所」ふたつの手続きが必要でした。

手続きの時に何を持って行ったらいいんだろう?
と不安に思う方もおられると思いますので、筆者が実際に「市役所」「事業所」から必要だと言われて持って行った持ち物をまとめました。
参考にご覧ください。
市役所の手続きで必要だったもの

市役所の認定調査で必要だったものをまとめたので、参考にしてくださいね。
申請時は特に必要なものはなかったですよ。
- 障害者手帳(持っている方は)
- 印鑑
- セルフプラン
飲んでいるお薬も聞かれたので、お薬手帳も持っていた方が良いかもしれません。
言われてないですが、指示などもあるかもしれないので、メモ帳やペンなども持っていた方が安心ですよ。
事業所の手続きで必要だったもの

事業所での手続きが必要だったものを、まとめましたので参考にしてください。
- 印鑑
- 障害者手帳
- お薬手帳
- 受給者証
- 口座番号
- 雇用番号
- ハローワークの紹介状
事業所によって異なる場合もありますので、前もって確認しておきましょうね。
実際に手続きをして感じたこと


実際に手続きをして、思ったより手続きが多く大変だなと感じました。
筆者は精神疾患を患っているので、特に下記のようなことに疲れを感じました。
- 人の話を理解しようとすることが大変だった。
- 普段、家にいることが多いので体力的にも消耗した。
- 緊張する場面が多くエネルギーをすごく使った。
実際に、筆者が仕事を始めるまでに
「市役所に2回」「事業所に3回」「ハローワークに2回」に通ったので、筆者と同じように精神疾患を持っていて毎日外に出る習慣がない方は疲れを感じるのではないかなと思います。
そのため、その期間はできるだけ予定を入れず、主婦の方は、家事の負担を減らせるように、冷凍食品などしんどい時も簡単に料理ができる環境を用意しておくのもよいかもしれません。

筆者は主婦なので、その期間、冷凍食品などにお世話になりました。
しかし、悪いことばかりではなく、自分でひとつひとつ手続きをしていくことで自信にもつながりました。
まとめ
今回は、筆者が実際に就労継続支援A型を利用するまでに行った手続きや流れを紹介しました。
初めての手続きは分からないことも多く、何度も市役所やハローワーク、事業所へ足を運ぶ必要がありました。

精神疾患を抱える筆者にとっては、手続きが続くこと自体が大きな負担でしたが、ひとつずつ進めることで無事に仕事を始めることができました。
もしこれから就労継続支援A型の利用を考えている方は、「手続きが多そうで不安…」と感じるかもしれません。しかし、一人で悩まず、市区町村の障害福祉窓口や事業所のスタッフに相談しながら進めれば大丈夫です。
この記事が、就労継続支援A型を利用したいと考えている方や、手続きに不安を感じている方の参考になれば嬉しいです。

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